◆MINIMAL DESIGN シンプルなデザインは、偶然ではなく必然なのです MODEL-CCS/Cのデザインはいかにもそっけなく、ただの箱を組み合わせただけにも見えます。アルミニウムの削りだし加工はデザインの自由度が高く、もっと曲線を生かした造形にすることもたやすいことです。しかし私(廣中)のデザインポリシーは「Minimal Design」なのです。 Perfection is achieved when there is nothing to take away. 完璧とはこれ以上削れない状態のこと これは、Minimal designを志す者の言葉として有名ですが、私のインダストリアルデザイン対する考え方、そして音楽再生に対する考え方とよく一致しています。ですからMODEL-CCSのシンプルなデザインは、偶然ではなく必然なのです。 Milimal designのポリシーを実際のスピーカーの再生音に当てはめるのは簡単ではありません。特に低音再生は、現在市販されているスピーカーのほとんどが、バスレフポートの「共鳴音」やエンクロージャーの「鳴き」を加えることで再生音に脚色を加え「良い音」を演出しています。もちろん脚色や演出が一概に悪いわけではありません。 しかし、私の目指す再生音は「余計な脚色を加えないこと」です。過剰とも思える強固なアルミニウムエンクロージャーもそのための手段にすぎません。そして数えきれないトライアルテストの中で、「入力された音を100%再生し、余計な音は加えない」まさにMirimal DesignそのもののスピーカーがMODEL-CCシリーズなのです。世の中に「完璧な物」など無いのかもしれませんが、それでも完璧に限りなく近い再生音をHIROは目指しているのです。 |
廣中義樹 |
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